夜明けの橋 [本]
ウォーキングキャンペーンのご褒美の図書カードで買った、
この”夜明けの橋”。
我慢して待った分、期待度もMAXになっておりましたが^^、
期待を裏切らない良い作品でございました。
北重人氏を知っていたわけではなく、
書評で見て、あ、いいなと思ったのがきっかけだったので、
余計な先入観がなかったからか、
すんなりと世界に入っていくことが出来たからかもしれません。
藤沢周平を思い出させる・・・と、
言われていましたが、
文章の端麗さは確かに通ずるものがあるかと。
この短編の中で、
一番気に入ったのは、
最初の”日照雨(そばえ)”でしょうか。
淡々と始まり、どうなっていくのかと読み進むうちに、
途中から坂を転がり落ちていくかのような展開に。
ラストまで一気に読み切らせてしまいます。
何ともいえない”救われなさ”も感じるのでございますが、
それもイヤな感じにはならないところが、
この人の小説なんだな、と。
新作が読めないというのが本当に残念でなりません。
2010-05-28 11:30
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