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久しぶりに観た緒形拳 [テレビ]

今週はBSで緒形拳特集をしているんでしょうか?
昨日は舞台、今日は映画、と、
どれも味わい深い作品が続いています。

その中で、おぉ!となったのが、
一昨日の”破獄”。

この作品は以前、オンタイムか再放送かは忘れましたが、
一度観た記憶がございます。
緒形拳演じる囚人が、
何度も何度も脱獄を繰り返す・・・というお話。

どう考えても抜け出すのは不可能だろう、と
思うような獄舎でも、
ありとあらゆる方法で逃げ出すのでございますが、
その執念たるや尋常ではございません。
凄みを感じさせるくらいでございます。

実際にあった話なのですが、
緒形拳に”あて書き”したのか?と思うくらい、
役と本人との差が無くなっているのでございます。

特に味噌汁で鉄格子を腐食させていく、というのには驚きました。
(何度見てもこれはふ~ん!と感心?してしまいます。)
そして看守役の津川雅彦とのやり取り。
最初は看守×囚人という、
力関係がハッキリしている設定なのでございますが、
この何度も脱獄を繰り返す囚人に、
段々と見方が変わっていくような、
(勿論、罪を許すというわけでなく)
立場を越えた一種のシンパシーさえも感じていくような、
そんな印象を持ちました。

昨年観た、
”風のガーデン”や”帽子”のような穏やかな緒形拳も良いのですが、
この”破獄”のような執念深さMAXの演技、
これこそ緒形拳の真骨頂!な作品は
やはり見応えがございます。


2009-10-28 09:39  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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